2007年10月12日

The Smiths / discography

ザ・スミス ディスコグラフィー

60年代からのロック幻想はパンクにより破壊されそしてパンクのアイデンティーは自分自身をも消滅させてしまいロックという言葉は嘘臭く商業的になり形骸化したサウンドだけが80年代を覆いつつあった当時、本来ロックというものが持つべきだった既成概念の否定を新たな形で表現しつつ、弱者というそれ以前は誰も救うことが出来なかった人々に手を差し伸べたのがスミスでした。80年代最も重要なバンドThe Smithsのディスコグラフィー。

ザ・スミス(紙ジャケット仕様)
ザ・スミス

“The Smiths” 1984年2月発売
ジャケット写真はアンディー・ウォーホルの映画「Flesh」から。
当初プロデューサーにトロイ・テイトを迎えていたがバンドとの方向性の違いによりジョン・ポーターに交代している。しかしポーターも2週間という限られた時間と低予算により十分な仕事が出来なかったと思われる。その為か、全体的に起伏の乏しい作品となった感が否めない。が、それを考慮しても十分良い作品である。
Hand In Glove”はデビューシングルのバージョンとは違っている。
またセカンドシングルの“This Charming Man”サードシングルの“What Difference Does It Make?”、そして前記のデビューシングルが一緒にインディーチャートのトップ3を独占するという快挙をなしとげている。アルバムとして全英チャート2位を記録。

“The Smiths”収録曲
[A]
・ Reel Around The Fountain
・ You've Got Everything Now
・ Miserable Lie
・ Pretty Girls Make Graves
・ The Hand That Rocks The Cradle
[B]
Still Ill
・ Hand In Glove
・ What Difference Does It Make
・ I Don't Owe You Anything
・ Suffer Little Children



ハットフル・オブ・ホロウ(紙ジャケット仕様)
ザ・スミス

“Hatful Of Hollow”1984年11月発売
シングルとスタジオライブテイクを集めたコンピュレーションアルバムであるが、ファーストアルバムと比べるとコチラのほうがスミス本来の躍動感に溢れている。
“Hand In Glove”はファーストシングルに収められているテイク。
Heaven Knows I'm Miserable Now”“Girl Afraid”は4thシングルから、“William, It Was Really Nothing”“How Soon Is Now”“Please Please Please Let Me Get What I Want”は5thシングルよりオリジナルが収録されている。
他はBBCラジオ1で83年5月から9月までに行われた4回のスタジオセッションからの10曲。ちなみに“These Things Take Time”“You've Got Everything Now”“Accept Yourself”はデヴィッド・ジャンセン・ショウから。他の7曲はジョン・ピール・ショウから。全英7位。



“Hatful Of Hollow”収録曲
[A]
・William, It Was Really Nothing
・What Difference Does It Make
・These Things Take Time
This Charming Man
・How Soon Is Now
・Handsome Devil
・Hand In Glove
・Still Ill
[B]
・Heaven Knows I'm Miserable Now
・This Night Has Opened My Eyes
・You've Got Everything Now
・Accept Yourself
・Girl Afraid
・Back To The Old House
・Reel Around The Fountain
・Please Please Please Let Me Get What I Want




ミート・イズ・マーダー(紙ジャケット仕様)
ザ・スミス

“Meat Is Murder”1985年2月発売
ジャケット写真はエミール・デ・アントニオの映画「In The Year Of The Pig」から。実際の映画で兵士のヘルメットに書かれていた文字は“Make War Not Love”。
このアルバムからセルフプロデュースをしはじめている。そのせいかファーストアルバムより音の輪郭がくっきりとしており力強さが漲っている。特にジョニー・マーのギターは素晴らしく全編を通してマーの卓越した演奏を聴くことが出来る。またマイク・ジョイスとアンディ・ルークのリズムセクションもタイトになり引き締まったサウンドを作り上げている。「食肉は殺人」というアルバムテーマが論議を醸し出しつつも全英1位を記録するヒットとなっている。
だが、この時期バンド内ではアンディ・ルークのヘロイン中毒が発覚したり、85年から86年にリリースされたシングルがインディーチャートでは首位を取ったもののナショナルチャートではトップ10にも入らない状況がつづきバンドとレーベルの関係悪化が噂された。特にアルバム発売後リリースされたシングル“ Shakespeare's Sister”は、アルバムに入っておらずヒットしてもおかしくない作品だったにもかかわらず、17位どまりだった。このことについてジョニー・マーはレコード会社(ラフトレード)を批判し会社のほうは売り込みに落ち度があったことを認めている。他に“How Soon Is Now”が5枚目のシングルB面に入っていたにもかかわらず、再び6枚目のシングルのA面としてリリースされている。“That Joke Isn't Funny Anymore”は8枚目のシングル。


“Meat Is Murder”収録曲
[A]
The Headmaster Ritual
・Rusholme Ruffians
・I Want The One I Can't Have
What She Said
That Joke Isn't Funny Anymore
[B]
How Soon Is Now
・Nowhere Fast
・Well I Wonder
・Barbarism Begins At Home
・Meat Is Murder




ザ・クイーン・イズ・デッド(紙ジャケット仕様)
ザ・スミス

“The Queen Is Dead”1986年6月発売
ジャケットはアラン・ドロンの1964年の映画"L'insoumis" (さすらいの狼)。
85年の11月には既に完成していたものの、レーベルに対する不満からスミスはラフトレードに変わるレーベルを探し始めたため会社側は法的措置をとりスミスが他のレーベルからレコードをリリースできないようにしている。そのため発売は延期され半年もたってからリリースされるに至っている。バンド外でのゴタゴタが頻発していたがスミスの音楽的クオリティーは頂点に達しており前作で築き上げたバンドサウンドはよりいっそうの高みまで引き上げられ、今作はスミス最高傑作と言われている。アルバムに先駆けて“The Boy With The Thorn In His Side”がシングルとしてリリースされているが、これはスミスにとって初めてのビデオクリップがつくられたナンバーでもある。またデレク・ジャーマンが監督したビデオクリップ“The Queen Is Dead”もある。レーベル側は、次のシングルに“There Is A Light That Never Goes Out”を推していたがマーは“Bigmouth Strikes Again”を主張し最終的にマーの言い分が通っている。アルバムは全英2位を獲得。
“I Know It's Over”はジェフ・バックリーがライブでカバーしています。

“The Queen Is Dead”収録曲
[A]
・The Queen Is Dead
・Frankly, Mr. Shankly
・I Know It's Over
・Never Had No One Ever
・Cemetry Gates
[B]
・Bigmouth Strikes Again
・The Boy With The Thorn In His Side
・Vicar In A Tutu
・There Is A Light That Never Goes Out
・Some Girls Are Bigger Than Others




ザ・ワールド・ウォント・リッスン(紙ジャケット仕様)
ザ・スミス

“The World Won't Listen”1987年3月発売。
ジャケットはユルゲン・フォルマー著「Rock'n'Roll Times」。
“Hatful Of Hollow”と同じようにシングルを集めたアルバムである。
85年の3月の7枚目のシングル“Shakespeare's Sister”から87年1月の13枚目“Shoplifters Of The World Unite”までとフランスのみでシングルカットされた“There Is A Light That Never Goes Out”、未発表曲の“You Just Haven't Earned It Yet Baby”等を収録。この“You Just Haven't Earned It Yet Baby”は実はシングルカットされるはずだったが、発売間際に“Shoplifters Of The World Unite”に変更になっている。“Stretch Out And Wait”はシングル“Shakespeare's Sister”のB面のそれと微妙にバージョンが違っている。(レコードの時の話で現在は未確認です。)レコードの時は“Money Changes Everything”と“Golden Lights”は未収録だった。


“The World Won't Listen”収録曲
[A]
Panic
Ask
・London
・Bigmouth Strikes Again
・Shakespeare's Sister
・There Is A Light That Never Goes Out
・Shoplifters Of The World Unite
・The Boy With The Thorn In His Side
・Money Changes Everything
[B]
・Asleep
・Unloveable
・Half A Person
・Stretch Out And Wait


・That Joke Isn't Funny Anymore
・Oscillate Wildly
・You Just Haven't Earned It Yet Baby
・Rubber Ring
・Golden Lights




ストレンジウェイズ、ヒア・ウィー・カム(紙ジャケット仕様)
ザ・スミス

“Strangeways Here We Come”1987年9月発売。
ジャケットは「エデンの東」のリチャード・ダヴァロス。
既に新しいレーベルEMIとの契約は交わしていたが、ラフ・トレードとの契約は残っており、このアルバムはラフ・トレードからの最後の作品となる。しかし発売に先立ってジョニー・マーの脱退が報じられ、「バンドは新しいギタリストを探しており見つかり次第ツアーの準備に取り掛かる」という情報が伝わってきたが結局適当なギタリストは見つからず解散となってしまっている。
噂によるとレコーディング中モリシーとマーが顔を会わす事は殆どなかったようで、モリシーが昼間歌入れをすると夜マーが来てそれをバンドサウンドにのせるというようなことが行われていたと言われている。先行シングルとして“Girlfriend In A Coma”がリリースされている。アルバム発売後11月に“I Started Something I Couldn't Finish”そして、12月にスミス最後のシングル“Last Night I Dreamt That Somebody Loved Me
がリリースされた。


“Strangeways Here We Come”収録曲
[A]
・A Rush And A Push And The Land Is Ours
・I Started Something I Couldn't Finish
・Death Of A Disco Dancer
・Girlfriend In A Coma
・Stop Me If You Think You've Heard This One Before
[B]
・Last Night I Dreamt That Somebody Loved Me
・Unhappy Birthday
・Paint A Vulgar Picture
・Death At One's Elbow
・I Won't Share You




ランク(紙ジャケット仕様)
ザ・スミス

“Rank”1988年9月発売
ジャケット写真はジョン・D・グリーンスタジオ著「Birds Of Britain」から女優アレクサンドラ・バステード。
“The Queen Is Dead”発売後に行われたザ・クイーン・イズ・デッド・ツアーの86年10月ロンドンのナショナル・ボールルームのライブをBBCが番組として収録したものがリミックスされ88年にリリースされた。BBCの放送では17曲だったが、ここでは3曲カットされている。NHK・FMでもBBC・ライブとして放送されている。
このアルバム、バンドサウンドが頂点に達している時だったこともあるが、もう一人のギタリストのクレイグ・キャノンの加入も手伝ってスミスの歴史のなかでも最もクオリティーの高いサウンドを収めることの出来たライブである。特にジョニー・マーの演奏は凄まじく、キャノンのサイドギターをバックに弾きまくっている。またモリシーのヴォーカルも安定しており歌の上手さが堪能できる。スミスのライブは映像を見た人はわかると思うがかなりの観客がステージ上に上がってきてはモリシーに抱きつくのでまともに歌えなくなるときも多々あるがこのアルバムはそれが気にならずに聴ける。ただ、このツアーは観客の暴動が多発したツアーらしくモリシーも暴行をうけて負傷したりスタッフにも怪我人がでたほど荒れたツアーだったようである。


“Rank”収録曲
[A]
・The Queen Is Dead
・Panic
・Vicar In A Tutu
・Ask
・Rusholme Ruffians
・The Boy With The Thorn In His Side
・What She Said
[B]
・Is It Really So Strange?
・Cemetry Gates
・London
・I Know Its Over
・The Draize Train
・Still Ill
・Bigmouth Strikes Again





・シングルジャケットはコチラのサイトでみれます。




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posted by rom at 13:16 | TrackBack(0) | 音楽>The Smiths | 更新情報をチェックする
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